旅はセラピー ~旅でマインドフルネスになれる!③~
旅でマインドフルネスになれる!についての最終章です。
(タイ、バンコクのワット・パクナム)
まずは私たちが普段、生活をしている日常というものについて。
日常って、その中にどっぷりと浸って生活をしていると、私たちの感覚を鈍くさせてしまうものなんです。
いつもの通勤路、いつものスーパーのいつも買うもの、いつものレストランでのいつものメニュー・・・
私たちは気がつかない間にいろんなことを自動的に判断したり、行動をするようになります。こんな風にパターンを作って生活のリズムを作るのは、忙しい日常を効率的にこなしたり、考え事を減らすためにはとても便利です。
だけど、思考や感情を介在させずに、ただこなすことで、私たちは新鮮な体験や発見、喜びに出会うチャンスを失ってしまう。そういう中にいると、感情や感覚がどんどん鈍感になってしまう。。。
旅は私たちを、そんな日常から切り離し、いつものパターンから解放してくれます。
そして目の前の体験に感覚や感情を向けて触れることで、新鮮さを与えて、自分自身の生き生きした感情を取り戻させてくれるのです。
私は日常をこなしながら生活していると、ついつい移動をしている時でも、スマホを見たり、考え事をしていたりして、まわりの景色が見えなくなっています。
そんな時、旅に出て、何でも目に焼き付けるぞ!という思いで、しっかりと「今、ここ」に視線も気持ちも向けて、
「あ、こんな花が咲いているんだな。好きな色合いだなー」とか、
「あ、良いにおいがするな。これは何かな?どんな味かな?」などと五感で感じることで、目の前の出来事へのワクワク感を取り戻しています。
また、普段の生活の中では、私たちは仕事やなんやかんやで「できて当たり前」を求められます。そうして意識しない間に、周囲から「評価されている」というプレッシャーが肩にのしかかることで、ストレスをためこみやすくなります。
でも、いっぽ旅に出ると、周りにいるのはしがらみも何もない、見知らぬ人ばかり。周囲から何かの役割を期待されることもない。
「周囲からの評価」を脱ぎ捨て、ありのままの自分で居やすくなります。
そうして、周囲にどう思われるか気にせずに、リラックスして、自分がやりたいことをやり、その体験を通して自分がどう感じたり思うかに気持ちを向けることで、自分らしい自分自身とつながることができます。
私にとって実は、これが一番の旅の贅沢です。
「今、自分は何をしたいかなー?」にひたすら耳を傾ける。
好きな時に好きな物を食べて、疲れたら寝たい時に昼寝をする。
歩きたいだけ歩き、好きな方向に気持ちの向くまま歩く。
全部、自分中心に自分のために考える。
これぞ、一人旅の醍醐味!!!
また旅では、
食事でもマインドフルネスになれちゃうんです!
一般的に、マインドフルネスになるための方法として、瞑想のほかに「マインドフル・イーティング」というものがあります。
これが、どんなものかというと、
時間をかけてゆっくり集中して食事をする方法です。会話もなしテレビもなし、で食事のみに集中する。その食材の形や食感をじ〜くり味わう。1食、30分〜1時間くらいかけてただ集中して食べてみる。一粒のレーズンを5分くらいかけてじっくり味わうレーズン・エクササイズも有名です。
日常において、私たちは食事をとりあえず「時間になったから」「お腹が空かないために」「いつもと同じもので」と、スマホやTVを見ながらただ機械的に食べるようになってしまいやすいです。そうなると、「今、ここ」で目の前の食べ物に感覚を向けて味わうことをしなくなってしまいます。
しかし、
旅に出ると、そこで出会う食事は、味付けやにおい、触感など未知の世界。
こういう味だろうという先入観で決めつけることなく、「どんな味なんだろう?」と興味をもつことで、
目の前の「今ここ」での体験(味、におい、触感)に五感を総動員して味わうことができるのです。
ちょっと長くなりましたが、どうですか?
旅は、私たちをマインドフルネスにさせてくれるステキな時間だと思いませんか?^^
でも、これがツアーでの団体旅行や、誰かと一緒の旅だったら、こういう体験をするチャンスは少なくなってしまうと思います。
というのも、予想外のことが起こったり、目の前の物事に向き合って自分がどう感じるのか考えることが少なくなるからです。また、自分の感覚よりも、友人など周りの人のことに注意が向いてしまうので、マインドフルネスになりにくくなってしまいます。
なので、マインドフルネスになるためには、1人旅をおすすめします。
そして旅の中で目の前の体験に心を開いて、新しい出来事を吸収することで、
日本に戻った後も、日常にそのマインドフルネスな心のあり方を持ち込んで、
柔軟に目の前の物事に向き合えるようになってほしいと思います。
私もそうなれたらという気持ちも込めて^^
最後に、私のおすすめのマインドフルネスの本を紹介して締めたいと思います。
(講義形式で書いてあるので、授業を受けているみたいで読みやすいですよー)
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。
次回からは、タイ旅についてつぶやいていきたいと思います。
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