まずはヒヴァへと辿りつかなくちゃ! ~タシケントからヒヴァへの移動編①~
韓国で一泊し、仁川国際空港から、10:10発の飛行機に乗って、いざ首都タシケントへ!
ん???中華風???
映画のチョイスは少なく、マーベル系多し!
音楽は、ウズベキスタン・ミュージックもあるので聴いて気分を高めるべし!
なんだけど、私はまだ心身ボロ雑巾状態だったので、何も見る気にはなれず、
目をつぶって地蔵の様に固まり、
「何で、そんな一方的なの?話し合おうっていう気はなかったの?」、「お母さんに付き合ってるって自分から言おうか?って言ってたのはどういうつもり?私はまだ報告するつもりなかったのに、あの時、気遣って慌てて、マイマザーに報告したせいで、私が別れたって回収しないといけないじゃん!!!」などと泣く、怒るのループにハマリながら悶々と過ごす地獄フライト。ヘルペス発症のせいで、体も頭もズキズキ。。。
そうこうしている内に、7時間後、タシケント国際航空についに到着!!!
浸っている場合じゃない!っとサバイバル本能が発動!
そう、人間の脳は器用じゃない。いくら悲しいことがあったとしても目の前に生きるか死ぬか問題が出てくると悲しみも吹っ飛ぶもの。
空港は小さいので、そっこーでパスポートチェックなど通過。外に出たら何もなく、両替したいと伝えたら、「中に戻れ」と。
戻ってみると、すっっっごく目立たない両替窓口が1っこだけ。札の数が多いせいか、効率の問題なのか、列ができていてなかなか進まなーい。。。ただし、1ドル=8420スムでレートは市内と一律同じでした。
タクシー交渉めんどい人なので、そこからバスで市内まで。
バスは国際線じゃなく、左隣にある国内線の前に停留所がありましたよー
バスは予想を裏切るキレイさ!快適さ!
いつもの「とりあえず運ちゃんに行きたい場所を伝えて運ちゃんの近くをキープしつつ、着いたら教えてもらう」という他力本願作戦で、まずはナヴォイ劇場に到着。
バスのお値段、びっくりの1200スム(15円くらい!)
装飾がゴージャスでヨーロッパな雰囲気。
そこから、とりあえず、これでしょ!的なものだろうと行ってみたティムール広場。
と、からのサイールゴフ通り。
観光客が多く、テンション上がる。
そこから、ティムール氏とは、そこかしこで出会う。
ウズで人気者のティムール氏。
そして、暑いのにモコモコのロシア帽を被っているお父さんを発見し、テンション上がる。
地下鉄を出たら、兄ちゃんが「助けいる?」と声をかけてくれて、広場まで案内をしてくれたことにほっこりし、のどかな雰囲気にほっとして、早くもウズのことを好きになり始める。
うろうろし、気が済んだところで、駅へ。
タクシーを探すけど、タクシーらしい車が見つからない(汗)
なのでしばらく馬鹿みたいに手をとりあえず上げて突っ立っていると、一台の車が目の前で止まる。
しかし、外も中もふつうの車じゃん!と突っ込まずにいられない。
メーターなし、社員証なし。運ちゃん、めっちゃカジュアルな服装。
まあ、背に腹は変えられない。連れていってもらうしかない。
乗る前に交渉し、20,000スム(260円)で交渉成立。
(ほんとは相場的に15,000スムでも行けるよ!)
走り始めてすぐに、道端にいる兄ちゃんを拾って、再び走り出す。
相乗りタクシー制なのね。
なんとなく同乗者がいる方が安心。。。と思っていると、
兄ちゃんズから、「何歳?」などといろいろ質問される。
「ウズでは、みんな日本ドラマの『おしん』を知っているゼ!」と言われ、
「今の日本の私たちはそんなに逆境に耐え忍ぶ力はないですー、何かゴメン(見たことないけど」と心の中で思っていると、15分くらいで駅に到着。
※夜行列車は、地下鉄で行ける市内のタシケント駅ではなく、南の方のTashkent-Yuzhny駅なので要注意です!
じゃん!基本、どこの駅も同じ作り。
駅内には、セキュリティ・チェックしないと入れません。
中には何も売ってないらしいので、道向かいのスーパーへ。
しかし、外国あるあるだけど、スーパーにはお弁当がない。。。惣菜の種類も少なかったので、残念な気持ちのまま、おかずパンだけ購入。アルコール類も見当たらず。。。(不満)
20:30出発だったけど、けっこう早くから乗れたよ!
今回は、中級クラスのCoupeというクラスをチョイス!210239スム(2,900円)
2段ベット2つ向かい合わせのコンパートメント。
ドアを開けて中に入ると、おっちゃんトリオがすでに寛いで座っていらっしゃる!
わたし、下の段なので、他に行き場なく、おっちゃんトリオと向かい合って座る。
「わたし、上に行こうか?」とジェスチャーで聞くと、
「いいよ、ここにいて良いんだからね」とすっごい優しい感じで引き止めて、バックパックを座席の下に入れてくれる。
膝がくっつきそうに狭い中で、おっちゃんズが楽しそうに談笑している中で対面して座りながら、一人日記を書いて過ごす。という何とも不思議な構図。
そうこうしていると、おっちゃんズの誰かの奥さんらしいおばちゃんが、どこからともなく現れて、また何処からともなく茶器を持ってきて、みなさん、ウズの大きいパンと干し肉、きゅうりなどを召し上がり始める。
そして、ニコニコしながら当然のように手まねきして、こっちいらっしゃいと誘ってくれる。英語はしゃべれず言葉でのコミュニケーションが取れないので、私はくっついてきた子どもみたいにひたすらむしゃむしゃ。おばちゃんが器用にりんごを切り分けて、私に渡してくれる。温かいチャイと温かい雰囲気に、ほっとする。何か守られている子どもみたいな感じがして、くすぐったい。
おっちゃんが、じゃ~ん!とウォッカを取り出し、「飲め」と。私が、「くぅ~」って顔をしていると、みんな笑う。「おしん」って言うと、みんな「あ~、おしんね~」って感じで笑う。ほっこりするな~
そうこうしていると携帯で喋っているおっちゃんが携帯を差し出す。
「?」と思って出てみると、片言日本語の男の人が「1人で旅行していて大丈夫ですか?」と。そして「タシケントに住んでいるから、よかったら家族と一緒にご飯を食べましょう」とお誘いが。嬉し~。憧れの地元の人とご飯のお約束!!!
初日さっそくのステキなおもてなしにほっこり癒されたおかげで、目を閉じても涙が出ることなく、電車の規則的な揺れに心地のよさを感じながら眠りの中へ。。。
~続く~ 次回は、ウルゲンチ駅から、ヒヴァへの移動編!